明治期における条約改正と現代

憲法記念日にあえて条約について考える。

今から150年ほど前,ペリーやハリスの時代である。

外国人が日本国内で犯罪を犯しても,日本法で裁くことは出来なかった(領事裁判権治外法権)。

主要産業である絹糸への課税権も認められていなかった(関税自主権)。

これら不平等条約を改正するには,およそ50年を要した(日米通商航海条約)。

さて,我が国は,講和条約締結後も不平等な地位にある。

安保条約及び日米地位協定がそれである。

オスプレイは,全土に配置されようとしている。

米軍軍人・軍属の犯罪について,第一時的裁判権はない。

関税自主権も,米国大統領の恣意的運用に委ねられている。

江戸期の不平等条約の時代と現代とどれだけの変化があったのか,私にはわからない。

参考:ポツダム条約及び講和条約は,日本国憲法の基礎というべき条約であり,憲法に優位することは通説。

これ以外の条約について,憲法との優位性については,諸説ある。