窮鼠猫を噛む

全国銀行協会等に加盟する銀行等は各自の排除条項により,現役の組員,準構成員,元組員には,口座を開かせないと決めている。

各銀行等は,自前のデータベースで調査。登録や削除に法的な取り決めはなく,内容も各社の判断に委ねられている。

TITLE:組を抜けて8年,口座開けぬ元組員 家裁が改名認める:朝日新聞デジタル

URL:http://digital.asahi.com/articles/ASJCX43V5JCXPTIL00P.html

改名を認めたことで,口座開設の可能性を開いたとする裁判例なのかも知れません。

だが,組員は,養子縁組等々で姓が変わることがしばしばですし,通名使用も当然の如く行われております。

家庭裁判所による改名手続よりも養子縁組あるいは偽装結婚による改姓の方が手っ取り早いと考える元組員の方が多いのではないかと思われます。

(参考までに前科照会データベースには,養子縁組,婚姻,離婚等による改姓,通名等での照会が可能となっております。)

さらに,反社会勢力を,金融機関から締め出すためのデータベースだという建前なのでしょうが,カネがアンダーグラウンドに廻るだけのような気もします。

取締強化によって,窮鼠猫を噛むような事態にならないかと危惧します。