統帥権

戦争は,軍部の独走で始まったが,これを終わらせたのは天皇であるという俗説が,むしろ一般論のようです。

だが,ケンカは馬鹿でも出来るが,平和は,権力を有する賢者にしか達成できないという経験則に反する暴論であると考えております。

満州事変(昭和6年)あたりは関東軍の独走かも知れないが,開戦の詔勅(昭和16年12月8日:真珠湾攻撃の日)は,天皇の名において,これまでの日中戦争を追認した上で,米英との戦闘を開始するという宣言になっております。