おでん

冷蔵庫が壊れてしまい,年内配送不能とのことであり,保存食に挑戦する。

この季節であるから,おでんなど鍋物がふさわしい。

まず大根の処理。

大根の皮むきにピーラーを使うが,私は面取りにもピーラーを使う。

ピーラーの方が,包丁での面取りよりも簡単である。

大根を米の研ぎ汁で茹でる間にタマゴ及びウズラのタマゴを茹でる。

タマゴ一個では重たいなと感じる際に,ウズラのタマゴは適当なサイズである。

大根を20分ほど下茹でしたら,軽く水洗いして,昆布を張った水で煮る。

ここで疑問があるであろう。

何故,昆布と鰹節の出汁ではないのかと考えるのが当然の感性だ。

だが,今回は,牛すじ入りおでんだからである。

これが蛸を入れたおでんであれば,イノシン酸を補う必要があるが,牛すじからたっぷりのイノシン酸が出る。

昆布は,いずれの場合もグルタミン酸という旨味成分であり,牛すじのイノシン酸を補強してくれる。

牛すじは,食べやすい大きさに切り,残り野菜などで下茹でして,水洗いする。

生協で買い求めたグラム150円ほどの牛すじである。

300グラム程度購入した。

ほとんどアクなど出ない。

三本ほど串刺しされ袋に入った状態で販売されている牛すじもあるが,どうにも鮮度が落ちる気がする。

さてコンニャクやら厚揚げなどを入れる。

蛸のおでんであれば,湯通しして上品に仕上げるところだが,牛すじおでんではその必要もない。

その後は,夕食時間まで炊いては冷ましを2,3クールもすれば良い。

食材は,冷める間に味が浸みるからである。

夕食間際に,ハンペンやらつみれを入れれば完成である。

冷蔵庫なしでも食生活が何とかなることを,この年末年始に実証してみたい。

何しろ,毎年9月1日に総点検する非常持出袋やら非常食料品のリュックという頼もしい味方がついている。