インシュリン投与による殺害

山梨県警南アルプス署は10日,同県南アルプス市,無職の女(47)を殺人未遂容疑で逮捕した。

発表によると,女は昨年1月下旬,自宅で,投与の必要がない当時10歳代の次男にインスリンを投与して殺害しようとした疑い。

TITLE:次男にインスリン投与,殺人未遂容疑で母親逮捕 : 社会 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE

URL:http://www.yomiuri.co.jp/national/20180510-OYT1T50104.html

インシュリンを通常量の10倍投与した場合,人は死ぬらしい。

この報道だけでは,どの位のインシュリンを投与したのか,定かではない。

ところで,人に1トンの水を一気に飲ませたならば,人は死ぬ。

だが,コップ1杯の水を飲ませても,人は死なない。

インシュリンは,それ自体が毒物ではないのであるから,致死量を投与したことの立証が必要となる。

インシュリンの購入履歴から判断するのであろうか。

それとも,次男の体内に残留していたインシュリンから換算するのであろうか。

いずれにせよ,立証困難な事件である。

なお,ウィキペディアという,どこまで信用して良いのか解らない出典だが,かような事例が紹介されている。

2004年4月1日,Aは退院して実家に戻っていたBに睡眠薬を飲ませて寝込んでいたところを,通常の10倍以上のインスリンを注射するに及ぶ。

その翌日,Bが意識不明に陥ったため,Aは救急車を呼んで病院に搬送させた。

Bは一命を取り留めたが,脳障害を起こして植物状態になってしまった。

Bは5年4ヵ月,一度も意識が戻ることなく2009年7月26日,59歳で死去した。