歴史的価値相対主義

上野原縄文の森

上野原遺跡は,南に鹿児島湾や桜島,北に霧島連山を望む,鹿児島県霧島市東部の標高約250mの台地上にあります。約9,500年前には定住したムラがつくられ,また約7,500年前には儀式を行う場として,森の恵みを受け,縄文時代の早い段階から多彩な文化が開花し,個性豊かな縄文文化がきずかれました。

TITLE:上野原遺跡の紹介

URL:http://www.jomon-no-mori.jp/uenointr.htm

およそ7500年ほど前,人は何を祈ったのであろう。

縄文期におけるヒトの寿命は,30歳程度とされるから,健康・長寿であろうか。

狩猟の安全であろうか。

他からの侵略の際,戦闘における勝利を祈願したのであろうか。

あるいは,死後の世界における安心を祈ったのであろうか。

さて,およそ7500年ほどの太古から,宗教が存在した。

宗教がアヘンであるなどと言うつもりは,毛頭ない。

宗教が,人々にとって日々の安心を与え,死後の世界なる恐怖をぬぐい去ったという側面はある。

だが,他方で,「帝国主義は,宣教師の足音と共にやってくる。」という古語がある。

先にも書いたが,何故,イエスはキリストになったのか。

マルコ16:9以下の復活伝承は,何故加筆されなければならなかったのか。

ローマ貴族にとって,クリスチャンの頭を一個一個叩きつぶしていくよりも,公認した方が支配がはるかに楽だからに他ならない。

「民衆よ,君たちは現世において(我らローマ貴族の搾取によって)苦役を強いられている。だが,来世において(お前らだけが信じているキリストなるものが復活し),諸君を天国に誘うであろう(だから,現世では,ローマ貴族のために労働に励め。怠け者(=我が国民衆が伝承する三年寝太郎小原庄助さん)及び異教徒は,地獄に墜ちて,ゲヘナの炎で永遠に焼かれるであろう」

ウソも100回唱え続ければ真になるというのは,歴史的真実である。

かような宗教を信じ込ませれば楽である。

他民族にも共通の価値観を与えた方が,支配が楽になることは当然である。

帝国主義支配は,宗教観を含めた価値観・世界観の統一が必用不可欠とされたのである。

そのため,布教の先兵となる宣教師が重宝されたのである。

さて,第二次大戦後,キリスト教及び西欧的価値観によって支配されてきた民族がいる。

国境線まで,宗主国によって引かれてしまった。

何という民族であり,いかなる宗教かは,日々報道されているとおりである。

歴史のスパン次第では,テロリストは,英雄に変わる。

また,歴史的立場次第で,安重根は,日本人にとってテロリストであるが,朝鮮人民にとっての英雄である。

面白い法律がある。

第二章 内乱に関する罪

(内乱)

第七十七条  国の統治機構を破壊し、又はその領土において国権を排除して権力を行使し、その他憲法の定める統治の基本秩序を壊乱することを目的として暴動をした者は、内乱の罪とし、次の区別に従って処断する。

一  首謀者は、死刑又は無期禁錮に処する。

二  謀議に参与し、又は群衆を指揮した者は無期又は三年以上の禁錮に処し、その他諸般の職務に従事した者は一年以上十年以下の禁錮に処する。

三  付和随行し、その他単に暴動に参加した者は、三年以下の禁錮に処する。

2  前項の罪の未遂は、罰する。ただし、同項第三号に規定する者については、この限りでない。

内乱の成功とは,革命の成就である。

したがって,内乱目的暴動の限度で既遂となり,内乱(=革命=政府転覆=政権奪取)の完成を既遂罪とはしていない。

私が,いかなる意図の元にかような文章を認めているか,お解りの方は速やかに理解されるであろう。

それ以外の方のために一言述べておきたい。

私は,価値相対主義者であり,しかも歴史という45億年の流れの中で物事を考える習性がある。

昨今の表面的報道のみで,その立場を変えることはしない。