林檎の香り

君かへす朝の鋪石さくさくと雪よ林檎の香のごとくふれ

逢引の翌朝,恋人は道の敷石に積もった雪をさくさくと踏んで帰って行く。雪よ,林檎の香を振りまきながら降っておくれ(前掲書22ページ)。

確かに注解者の述べるとおり,君を人妻と解する必要はない。

そして,かような朝があったか否か詮索する必要もないほど美しい歌であると思う。

林檎の香りが清々しい。