成年後見と地方銀行

地方銀行の使い勝手

成年後見人を引き請けると,毎月①入所費,②医療費などを送金する必要がある。

また,在宅介護されている場合,家庭裁判所の了解を受けた上で,リフォーム費用を送金したりする。

この点,某地方銀行は,被後見人(おじいちゃんやおばあちゃん)が開設した地方銀行支店を決め打ちして,当該支店に置ける現金処理しか認めない。

キャッシュカードや振込カードも認めないという。

もっとも,この取扱は,担当者次第で異なる場合があるようだ。

なんとも不便なことである。

この点,ゆうちょ銀行は,インターネットバンキングを認めている。

インターネットバンキング開設時に,成年後見登記(甲野太郎さんの成年後見人は乙野次郎さんですよと書かれた文書)と本人確認書類(=成年後見人=乙野次郎名義の運転免許証など)及び印鑑(認め印で十分です)を持参すれば,成年後見人住所地に2週間ほどで必要な暗号表が送られてくる。

地方銀行が,インターネットバンキングを認めない理由は,おそらく,なりすまし防止にあるのだろうが,預金通帳は,毎年1年分のコピーを提出する決まり事になっている。

ゆうちょに出来て地方銀行に出来ない理由は,不明としか言いようがない。