正直者は得をする
正直者は得をする。
我が国,刑事司法の話しです。
無免許運転をしても,正直に自供すれば,せいぜい罰金刑です。
ところが,自分ではなく,妻が運転していたと言い張って,書類にサインすると,ウソの文書を作成したことになり,公判請求は免れません。
ちなみに,理論的には,この場合,妻も,犯人を隠したとして犯人隠避に問われかねません(・・・あくまで理論的な話しです。最後は運転者も認めますから,公判請求には至りません。)。
要するに,我が国の刑事司法は,正直者が得をするシステムです。
ところが,外国の方の中には,「自分にとって有利なことを話すことが,自分の安全を守り,自分にとって有利なことである。」という勘違いをなさっておいでです。
事実か否かではなく,自分にとっての有利・不利を自分の基準で判断なさるようです。
とても困った勘違いです。