明治初年における産業革命

産業革命

我が国において,黒船の来航と共に産業革命の荒波が押し寄せました。

我が国の主要産業である蚕産業は,手作業の糸繰りでしたが,自動化されることによって,効率化が増進し,その反面,腕上手な婦人らが解雇されました。

その頃,我が国では天皇中心の国家神道が体系化されると共に各地で民衆宗教としての金光教天理教などが勃発しました。

大本教も,そのひとつです。

糸繰りで生計を営んでいたが解雇され,ボロ売りなどをして子どもを養っていた出口なおに,艮(うしとら)の神が降臨して,筆先をしたためさせたとされます。

強力かつ効率的な産業革命・資本主義勢力と,これからポロポロとこぼれ落ちる民々の姿が,明治初年にあったようです。