米兵の死者を少なくするための核という幻想?

当時の広島市の人口35万人(推定)のうち9万 - 16万6千人が被爆から2 -4か月以内に死亡したとされる。

当時の長崎市の人口24万人(推定)のうち約7万4千人が死亡

いずれも出典は,ウィキペディア被爆直後の死亡者数であること(原爆症による死亡者は計上されていない)に留意願います。

ところで,先日「ネバダ核実験場」と題して核実験の様子を引用しましたが,実験場内に,塹壕を掘り,その中に潜むあるいは核爆発後間もなく被爆地近くまで歩かされております。

米軍が戦後,米本土で実施した核実験の放射性降下物により,従来の分析(従来の分析とは,文脈から賠償金を受け取っている約5万人を意味するものと解されます。)より34万~46万人も多い人が健康被害で死亡していたと,このほどアリゾナ大学のキース・メイヤー氏(環境経済学)が分析結果を発表した。

TITLE:米国:核実験による死者、従来の9倍 米大分析 - 毎日新聞

URL:https://mainichi.jp/articles/20171228/k00/00e/030/206000c

直接被爆者数はともかく核実験に伴う原爆症による死亡者数は因果関係の有無が困難です。

とはいえ,米国は,大気圏内核実験を約100回実施しており,相当数の原爆症による死者が生じたことは,容易に推察されます。

米軍は,太平洋戦争を早期に終結することで,米兵の犠牲を最小限に留めることが出来たなどと発言しますが,数字を見る限り,かような発言には根拠が乏しいと考えます。