キビナゴ
最近ある方の農作物収穫写真を拝見した。
負けじ魂に火がついた。
新鮮野菜を食べたい。
少し遠方の泉石蔵まで行く時間も惜しい。
我が家から近い,「おいどん市場」に行く。
新鮮野菜の数々やスペアリブ(調理法は後日書きますネ)など買い求める。
ふとキビナゴが目が入った。
丸々と太り,目も澄んでいる。
甑島産である。
しかも,1パックなんと150円である。
さばいて刺身にしカラシ酢みそで食べる。
実に旨い。
だが,1パックにも拘わらず大量にある。
ふと思いついた。
卓上に鍋を置き,水を張り,昆布を浮かべて火を点ける。
他には何も入れない。
決して,入れてはいけない。
キビナゴのしゃぶしゃぶである。
刺身で十分旨いのに,もったいないとお考えの方もおられよう。
だが,加熱することによって,旨味が活性化する。
これを同じく,おいどん市場で買い求めたユズのポン酢で食する。
なにしろ還暦近い我が恥ずべき人生の中で,最上の美味は,キビナゴである。
亡父が釣り生きたまま家に持ち帰ったピチピチと跳ねているキビナゴを七輪の炭火で焼き,トウガラシ少々を加えた醤油で食する。
小学校高学年のころの体験であるが,これに勝る美味に,未だ出くわさない。
お試し下さい。