泡沫候補

一票の価値の平等

明治20年代に,高額納税者を対象とした選挙が始まった。

昭和20年代に,女性参政権が認められたとされる。

これをして,普通・平等なる選挙制度だと称される。

どこが普通・平等なのか解らない。

獲得票数に応じた議席配分などされていないことは周知の事実である。

泡沫候補を例示する。

泡沫候補は,落選するはもとより供託金を没収される。

もっとも,供託金以上の宣伝効果を期待する向きもあるから,それはそれで良い。

では,泡沫候補とは何か。

全国有権者総数を議員定数475で割り,その半分に満たない者を泡沫候補と呼ぶべきではないか。

最高裁判所の二分の一基準で言えば,せめて四分の一でも良い。

これを泡沫候補と定義すれば,大部分の候補は,落選及び供託金没収となる。

必然的に当選候補者は不在となり,選挙無効である。

これを回避するには,まずは投票率を限りなく100パーセントとすることが求められ,さらに徹底的な定数是正や選挙区割り見直しが必要となる。

普通選挙権なるものは現在施行されていない。

多数決民主主義ですら実施されてなどいない。